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お久しぶりです。
就職活動も終わり、電車の中ではもう、会社のパンフレット就活本を読まなくて良いので手持無沙汰だったところ
『寝る』の選択肢のほか、音楽を聞いたり、マンガを読んだり、色々なことができます。
でも、『読書』というのが僕にはしっくりくるようです。
と、いうことで就活が終わって2冊目、「カカシの夏休み」を読み終わりました。
「カカシの夏休み」「ライオン先生」「未来」の3編で綴られます。
前者2作品の主人公はそれぞれ、30代、40代の男性であり、それぞれ家庭を持つ、ごく現代に居そうなの父親です。
その父親の、「現在の自分」と「過去の自分」、そして「理想の自分」の差異にジレンマを感じながら、色々な事柄をきっかけに今の自分を肯定していく……そんなお話です。
21の僕からすれば、まさに人生の予習であります(笑)
なので、読んでいても なところが大いにあります。
僕がはじめて30歳、40歳になった時に「あぁ、そういうことだったのか」と答え合わせが出来そうで、楽しみが出来たのが一つ。
子を持つ父親の現実の厳しさを知ってしまったという少し残念な気持ちが一つ(笑)
特に「カカシの夏休み」は中々、理解できませんでした。
しかし、これはわかりました。
「おとな」と「こども」の境界は何なのか。
「『おとな』は『こども』の延長線上だ」ということです。
そいでもって「未来」。
こちらは打って変わって、世代が近い主人公で、感情移入や気持ちの理解が容易でした。
このお話の主人公は、引きこもりの19歳の女性……というか少女、でしょうか。
過去、同じクラスメイトの自殺の責任を負わされ、精神的な病から、表情での感情表現ができなくなってしまった少女。
その少女の弟が、今度はいじめが原因で自殺したクラスメイトの遺書に、弟の名前だけが載っていた。
クラス全員でイジメていたはずが、「〇〇のせいで僕の人生はむちゃくちゃになりました」、という趣旨の内容が。
マスコミを媒介に社会が一気に敵になってしまった、その少女と弟の家族。
世間は「加害者」と囃し立て、しかし自身は「被害者」なんだと訴えたい。
少女は弟とともに世間と向き合っていきまする。
ふー、次は何を読もうかな。
お勧めの重松清さんの本があれば、是非教えてください♪